渇き。

中島哲也監督「渇き。」を公開初日に見に行く。

すごーくグロかった。

そして、悪趣味、カットも構図もぐちゃぐちゃだし

ストーリーも上手くない、

なんだこのくちゃくちゃのペラペラの世界観。

 

しかし、この映画、それらがすべて美点となっている。

 

少年が中年ゲイにレイプされ、

覚せい剤を打って、

カッターナイフで耳をちぎって、

金属バットを振り回し、

アイドルソングで踊り狂う、

 

宮台真司かだれかが「社会の外にある世界が見れるような映画がある」

って言ってたけど、

この映画に"世界"をみせつけられた気がする。

この場合の"社会"とは【自分とのつながりのあるコミニティ】とかに当たるんだけど、一方で、その更に外側にある"世界"にはそういった自分の知っている社会とは全く関係のない【別の社会】が存在し、

普段はその存在すら知らないため、"社会=世界"と見誤る事が多い。

でも、ふとしたキッカケで、その【向こう側の社会】が見えることで、

"世界"の片鱗を表す瞬間があり、この映画を通して、僕は少しそれに気付かされた気がする。

 

 

この映画はご存知のとおり、居なくなった小松奈々を探す話ですが、

役所広司を主人公にしたノワール調のパートと、

予告編ではあまり強調されてないけど、いるいじめられっ子の男子高校生による「リリィ・シュシュのすべて」みたいな小松菜々への憧れを語りまくる一人称的なパートがあり、

映画は始終この2パートを行ったり来たりしている構成です。

ちなみに、明確にはこの2つのパートは重なってこない!斬新だけど…。

 

しかし、中島哲也は何故いつも崩壊した家族を描くのか?

 

ちなみに、

自分の中での中島哲也のベストは「嫌われ松子の一生」。

ウチの母、恋愛依存症で松子みたいな一生を送っていたので

人事とは思えないんだよなー

 

 

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