Labor Day

「とらわれて夏」の感想

映画を見てきました。

ジェイソン・ライトマン監督の「とらわれて夏」。

結構好きな監督なんだけども、

実は、「マイレージ、マイライフ」はみてないんだなこれが、すみません。

でもそれ以外は全部好きだし、すごく好みの映画作家です。

技巧的な部分と、繊細な人間の描き方の上手さがバランスよくて。

 

今回の「とらわれて夏」も傑作でした。

ただ、この映画はは完全に個人的な思い出が物語と一致してしまったので、凄く泣けてしまった。

主人公の目線から見た孤独な母の話でその描写にやられてしまった。

 

僕の家は母子家庭だったんですけど、母子家庭になってからどんどん生活が荒んでいき、

母が薬と恋愛に溺れていたのを何もできずに助けられなかったというのがちょっとトラウマになっていて、

未だにその呪縛から逃れられていないので、

今回は、そんな自分の少年時代に重ねあわせてみてしまったんです。

主人公の少年の自分の無力さを思い知る感じがホントに切なくて、

誰でもいいから母を救ってくれ、僕にはまだ力が及ばないんだ…と言うのは凄く理解できた。

 

僕は母に会うのが怖くて10年以上会っていません。

育児放棄した母を恨んでいたのだと勘違いしていたけど、それも違う気がする…と思っていた。

…で、ようやく何故いつも母を思い出すと苦しくなるのか怖くなるのか…ようやくわかりましたよ。

そうか、あの無力で馬鹿で何者にもなれなかった自分を思い出したくなくて苦しんでいたのか、

と10年以上見ないようにしていた自分に向き合わされて、

僕の中ではとても大事な一本になりました。

これをみて、苦しくもなったけど救われた気がしました。