Act of killing

「アクト・オブ・キリング」の感想

みんながこぞって絶賛している

ジョシュア・オッペンハイマー監督の「アクト・オブ・キリング」

見てきましたよー。

 

感想としては、非常に素晴らしい凡作…と言った印象。

 

革新的な点というのは画面の外側にはあるのかもしれません

でも、ハッキリいって映画としてのエンターテイメント性は低いと思いました。

やはりドキュメンタリーとしては「選挙」の方が何段階も優れていると思いましたし

構図が凄く凝っているようでしたが、徹底的に構図に拘った「100,000年後の安全」の方は

そのスタンスに徹底性を感じました。

何より不自然なのは、アンワルさんが殺人者側の英雄として劇中劇で主役級に扱われているのに

被害者側も演じていて、その経緯が一切描かれていないことに、

劇中劇が映画としてちゃんとやる気があったのかと思わざるえない。

…つまり、映画作りに密着していたらその過程で段々と彼らが罪に気付くっていう設定なんだけど

そういう不自然なところが多いから最初から彼らを反省させるための映画作りだったとしか思えないんだよなぁ。

と思うと、全然フェアじゃないし、映画制作者としてもあまり真摯な姿勢とは言いがたい。

告発ドキュメンタリー、ひとりの男性の精神的成長譚としては良いかもしれないけど

それ以上に優れた点は見つけられなかったように感じました。